2024年第3四半期のプラットフォーム最新情報をお届けします。今回は、いつもの OS 更新情報に加えて、AIX のセキュリティ向上に関連するニュースをお伝えします。
初めてご覧になる方、はじめまして!この記事では、最近おこなわれた変更点や今後予定されている変更点に関する情報を、みなさまに共有させていただきます。ただ、将来の予測は難しい側面があり、ロードマップは約束されたものではないということを十分ご理解くださいませ。
InterSystems IRIS 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
Red Hat Enterprise Linux
- 最近の変更点
- IRIS 2024.1 での RHEL 9.4 および 8.10 に関するマイナー OS 認証が問題なく完了しました。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Red Hat は、2024 年 7 月 1 日から 4 年間の延長ライフサイクル サポート を発表することで、RHEL 7 からのアップグレードが難しい顧客への救済措置としています。
- 今後予定されている変更点
- RHEL の次期メジャーバージョン RHEL 10 のリリースは 2025年Q2 に予定されています。
- 短期間サポートである RHEL 9.5 および 8.11 が年末ごろリリースされると予想されます。リリースされ次第、IRIS 2024.1 でのマイナー OS 認証を実施する予定です。
- Red Hat のリリースライフサイクルについては こちら をご覧ください。
Ubuntu
- 最近の変更点
- IRIS 2024.1 での Ubuntu 22.04.3 に関するマイナー OS 認証が問題なく完了しました。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Ubuntu 24.04 サポートは IRIS 2024.1.0.267.2 で5月15日に追加されました。これはUbuntu 24.04 がリリースされてから3週間以内に完了しています。
- 現在 Ubuntu 24.04 が利用可能になっており、IRIS 2024.1 は Ubuntu 20.04 をサポートする最後のメジャーバージョンになる予定です。IRIS 2024.2 ではUbuntu 22.04 と 24.04 のみをサポートする予定です。
- Ubuntu のリリース履歴については こちら をご覧ください。
SUSE Linux
- 最近の変更点
- SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6 が 5月にリリースされました。リリースノートは こちら をご覧ください。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- SUSE for Linux Enterprise Server 15 SP3 の一般サポートは 2022年12月31日で終了しましたが、延長サポートは 2025年12月まで継続される予定です。
- SUSE ライフサイクルについては こちら をご覧ください。
Oracle Linux
- 過去にお知らせ済みの変更点
- IRIS 2023.1 での Oracle Linux 9.2 のマイナー OS 認証が問題なく完了しました。
- Oracle Linux のサポートポリシーについては こちら をご覧ください。
Microsoft Windows
- 今後予定されている変更点
- Windows Server 2025 のリリースは Q4 に予定されています。InterSystems も注目しており、サポート計画を立てているところです。
- Windows 12 が早ければ 6月にも発表される予定です。リリースされ次第、新OSのサポートに向けて動く予定です。
- Microsoft のライフサイクルについては、 こちら をご覧ください。
AIX
- 今後予定されている変更点
- IRIS 2024.3 以降では、OpenSSL 3 キットのみをサポートする予定です。IRIS 2023.3 および 2024.1 では、2 つの個別の IRIS キットが提供されました。1 つは OpenSSL 1 をサポートし、もう 1 つは OpenSSL 3 をサポートします。システム全体のセキュリティにおける OpenSSL 3 の重要性を考慮して、OpenSSL 3 へすでに移行したという声を多くのユーザーから聞いています。これについて懸念がある場合は、@Bob Kuszewski までご連絡ください。前回の四半期の更新情報では、OpenSSL 3 のサポートの最初のリリースは 2025.1 になるとお伝えしていましたが、 重要性を考えて、開始時期を早める決定を行いました。
- AIX のライフサイクルについては、 こちら をご覧ください。
コンテナ
- 最近の変更点
- IRIS 2024.2 で、ベース コンテナ イメージを Ubuntu 22.04 から Ubuntu 24.04 に変更しました。
- 現在、ベース IRIS コンテナに変更を行い、デフォルトでは、( ECP やミラーリングなどの) 内部トラフィックと、( ODBC や JDBC などの) 外部トラフィックとを、別のポートにすることを検討しています。こちらに関してご要望がございましたら、@Bob Kuszewski までご連絡ください。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- ベースコンテナイメージおよびサードパーティの関連テクノロジーに関するパッチを含んだ IRIS コンテナの定期アップデートを開始しました。新しいタグルールに基づく IRIS コンテナは、少なくとも隔週おきに更新されます。
InterSystems IRIS 開発環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
MacOS
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Apple は MacOS 14 をリリースしました。IRIS 2024.1 がサポートします。
InterSystems コンポーネント
- 最近の変更点
- InterSystems API Manager 2.8.4.11 および 3.4.3.11 がリリースされました。IAM をお使いの場合、アップグレードをお願いします。
- InterSystems Reports 24.1 がリリースされました。
Caché ならびに Ensemble 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Caché ならびにEnsemble の最終メンテナンスリリースは 2027年第一四半期になる予定です。想像より早くその日はやってきます。詳細は Jeff の記事をご覧ください。
InterSystems サポートプラットフォームに関するドキュメント
サポート・プラットフォームに関するドキュメントにて、サポートリストの正式な情報を入手いただけます
- IRIS 2024.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2023.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2022.1 サポート対象プラットフォーム
- Caché & Ensemble 2018.1 サポート対象プラットフォーム
以上になります。もし追加で知りたい情報がございましたら、ぜひコメントなどを通じてお知らせください。